双竜車技術流出容疑の職員が1審で無罪判決
金属労組双竜車支部、「掌で雨をふせげない」
記者シム・ヒョンホ
メディア忠清2012年2月22日
「お前らが無罪? 認められるか? 君たちは歴史の罪人だ。双竜車を食いものにするのを助けたやつらだ。お前らは良心があるのか。何人が死んだのか知っているのか?」
キム・ジョンウ双竜車支部長は法廷を出る双竜車の役職員に対し、怒りに耐えられずに怒鳴った。2009年、双竜車整理解雇の重要な原因の一つと指摘された技術流出問題が再び霧の中で消えたためだ。

ソウル中央地法刑事5単独イム・ソンチョル判事は2月21日午前11時、営業秘密漏洩罪と業務上背任罪などの容疑で起訴されたイ某氏(前双竜車総合技術研究所長) など研究所の関係者7人に全員無罪を宣告した。
裁判所は上海車に渡ったHCU(ハイブリッド自動車の中央統制装置)デスクリプションを単純な説明資料のマニュアルと認め、流出した現代車の回路図およびその他の資料は営業秘密ではないと無罪判断の理由を説明した。
結局、2008年7月、双竜車研究所の押収捜索で始まった技術流出疑惑は裁判所の 1審無罪判決で一段落した。これについて双竜車使用者側は無罪判決が伝えられた直後、『お知らせ資料』で「問題を提起した者は、国民はもちろん双竜自動車に謝罪し、応分の責任を取れ」と明らかにした。
ところが今回の裁判は、技術流出の核心的な主犯の疑惑を受けたチャンチョン (双竜車総合技術研究副所長)がキム・ムンス京畿道知事の身元保証で出国した点、自動車会社から委託研究を受けた民間研究機関の自動車部品研究員が技術資料を鑑定した点、主な意思決定をする高位者が起訴されなかった点など、多くの疑惑を呼んだ。
金属労組双竜自動車支部も、今回の裁判所の決定に強い不満を表した。彼らは「裁判所の判決は怒りに耐えず、国家基幹産業の技術流出の裁判が拙速に進められた」と指摘した。
その理由として自動車技術には門外漢の判事が判決をした点、2008年7月に押収捜索をしてストライキの後の2009年10月に起訴した点、押収捜索と起訴を指揮した検事が交替し、その後も4回も交替した点を上げた。
それでも「今回の裁判はハイブリッド技術流出の件についてのもので、1審裁判でしかない」とし「検察と裁判所にその気があれば、いくらでも技術流出を明らかにできる」と主張した。また「L-プロジェクトなど双竜車の主力のチェアマン、レクストン、カイロン、コランドCの技術がすべて中国の上海に渡った」とし「技術流出について明らかにすべきことはとても多い」と強調した。
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