グーグルがBT(ブリティッシュ・テレコム)に対して特許侵害を理由にカリフォルニア州で、また英国でも訴訟を提起しました。2011年に、まずBTがグーグルを訴えたときから、こういう反撃は予想されていました。グーグルの広報は、「グーグルは訴訟を避ける努力を重ねた挙句、最後の手段として提訴を行った。BTは当社と顧客に対して意味のない特許侵害を主張し、かつ特許権の収集によって武装強化をし続けてきた。」と主張しています。2012年にニュージャージー州に拠点を置くサフォーク・テクノロジーズ社がグーグルとAOL(インターネットサービスのプロバイダー)を特許権侵害で訴えましたが、その根拠となる2つの特許権はBTから取得したものでした。また、スティールヘッド・ライセンシング社は特許権者でありながら自らは製造を行わない会社ですが、BTから取得した特許権に基づいて、ハンドセットメーカーおよびモバイルネットワーク会社の14社に対して無線技術の特許侵害を主張して提訴しましたが、その被告にはグーグルの保有するモトローラのユニットも含まれていました。もともと富士通が出願した特許に基づいて、グーグルはBTが「PCにインターネットに基づく電話システムを使用することを認める方法」の特許権を侵害したと主張しました。さらにグーグルはBTがIBMの発明で今は検索企業に所有されている「コンピュータサーバーにデータを優先させるのに用いられるシステムの特許」のライセンスを受けることができなかったとも主張しています。BTとグーグルとは6月にデラウェア州の裁判所で、2011年の訴訟についての和解期日に臨むことになっています。
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