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中国ニュース

3 独占禁止法


  • 中国のビール会社の企業買収ー商務部が独禁法上の審査ー

中国で独占禁止法施行後、中国国務院商務部が、企業買収案件に関して、初めて独占禁止法上の審査を行い、買収そのものは認めたものの、条件を付したというケースを以下、ご紹介する。

 中華人民共和国商務部は、英博グループ(INBEV N、V、/S、A)がAB社を買収するに当たり、独占禁止審査関係資料を受理し、審査を経て以下の決定を下した。
1 審査手続; 2008年9月10日、英博社が商務部に審査資料を提出した。10月17日と10月23日、英博社が申請資料の補足資料を提出した。10月27日、商務部はこの申請を登録し審査を行うことを決定し、登録通知を公布した。
2 審査決定; 登録後、商務部は申請資料を審査し、政府関係部門の意見を聴取し、関係するビール業界協会、国内主要なビール生産企業、ビール原材料生産企業およびビール販売業者の意見を聴取し、「独占禁止法」第28条の規定に基づき、今回の合併を禁止しないと決定した。
3 付け加える制限的条件。今回の合併の規模の大きさおよび合併後の新しい企業の市場シェアが比較的に大きいため、企業の競争実力が明らかに高まったことに鑑みると、中国ビール業界の将来の市場競争に不利な影響を与えないため、商務部は審査結果に制限的な条件を付け加え、英博社に次の義務を負うことを命じる。
(1)AB社が所持する青島ビール株式会社の27%の株を増加してはならない。
(2)英博社の大株主、または大株主の株主に変更が生じる場合は、直ちに商務部に通知しなければならない。
(3)英博社が所持する珠江ビール株式会社の28.56%の株を増加してはならない。
(4)華潤雪花ビール(中国)株式会社と北京燕京ビール有限会社の株主になってはならない。
 以上の如何なる条項に違反する場合にも、英博社は事前に商務部に申告しなければならない。商務部がそれを許可しない前に、それを実施してはならない。
本決定は公布日より効力が生ずる。
          
中華人民共和国商務部発表 2008年11月18日
中華人民共和国商務部公告2008年第95号
(公布単位 中華人民共和国商務部、公布番号 公告2008年第95号、公布日付 2008−11−18、実施日付 2008−11−18)

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